不思議なサムライ

　現代のビジネスマンが使うカバンなのです。

　野口哲也さんは３０代半ばの若い作家さんで、とても精巧に作られた鎧を人間味あふれる表情の人物に着用させ、しかしながら、その人物はサムライでありながら現代人の使うツールを持っていたり、ユーモアあふれるしぐさをしていたり、まあ何と言うか、今まで見たことのないような不思議さに包まれた面白い作品を製作されているのです。

　実は私も彼の作品を実際に見たくて大山崎山荘美術館に行ってきました。その時の画集がお店の本棚にあります。

　「作ることは話すことに似ています」とおっしゃる野口哲也さんの作品展に、もしよろしければ行ってみられてはいかがでしょう。７月の下旬まで行われているということです。